Myu 様

ようこそ! ハイカラ横丁へ

子供の頃はちょっと怖くて覗くのがやっとだった、 路地裏チックな横丁を再現してみました。

左手の大きな建物は今回写真を省きましたが、 市民プラザビルになっています。
月の催し物や各種習い事、 会議室の貸し出し等が行われるところです。

手前の路地裏はちょっぴり治安が悪く、無法地帯気味です。
程度で言えば、自転車が盗まれたり、 住宅用ダンボールが設置されたりするくらい。
おおむね平和です。


続いて、夜の全景です。
この辺りは街頭が少なく、夜が更けると店の明かりを除いて 全くの暗闇になります。

それでは、昼間の写真でご紹介していきましょう。


こちらがメイン通りの横丁です。
古くからある通りで、建物もかなり年季が入っています。
昔は殆どが平屋建てでしたが、ちらほらと二階が増築され、 今では全店が二階建てになりました。
二階は主に店主達の住まいですが、 テナントを募集しているところも。


そして、こちらが向かい側。レストランや喫茶店、 小料理屋、食堂、ラーメン屋などがあります。
こちら側にも、年代ものの飲食店がひしめき合っています。

さて、こちらの横丁には知る人ぞ知る、隠れた名店がございます。 せっかくですから、お店までご案内いたしましょう。


まずは、和菓子屋さんとレストランの間を入り、 不動産屋さんを通り過ぎます。


年季の入ったお寿司屋さんと、おうどん屋さんを右手に見ながら、 謎の占い屋さんを過ぎて、ひたすらまっすぐに進んでいきます。


あったあった、ここです。
ちょっとばっちぃ・・・いえいえ、今流行の、 “きたな美味い店” とでも言いましょうか。
衛生管理は受かっているはずですのでご安心を!

こちらの居酒屋は、なんと創業80年。
ほったて小屋をじわりじわりと改修し続け、気づけば今や三代目。
どうせすぐ止める、くらいの気持ちで騙し騙し店を出していたら、 なんだかんだでここまで来てしまったのだとか。


そんなわけで、どこかやけっぱち感のあるお店構えですが、 これがかえって趣があると大人気。
家族連れに、女子会に、男子会にと、連日お客が絶えません。


店内には、目深に帽子を被った不思議な人物が。

「山に気をつけなされ・・・」

何かぶつぶつ呟いている、この女性は一体・・・?


彼女の正体は、すぐ隣にお店を出している、 占い師のおばあさんだったのでした。

この方、何を隠そう、実は本物の魔女で、 魔法使いだけが住めるというマジックタウンに、 使い魔の猫とのんびり暮しています。
通勤方法? もちろん、庭先を掃いたりするアレで一っ飛び!
でも着陸場所に少し広さが必要で、裏の駐車場が満杯の時は、 少し離れた空き地から暫く歩かねばならず、 それが結構しんどいんだそうです。

占いのほうは、正真正銘の予知能力があるので、 実用性抜群なんだけど、 横丁の人々はみんなお酒にしか興味が無いので、 この凄過ぎるお店の存在をすっかり忘れてしまいます。
そんなわけで、時々店を抜け出しては酒場に繰り出し、 のんだくれや店主達を占ったり怖がらせたりして、 暇を潰すんだそうです。


そのお隣のうどん屋は、いつでも暗く静か。
それもそのはず、店主は行きつけの居酒屋に入り浸りなのです。

壁は経年劣化の為、一部補修中。
お店は清潔で雰囲気があるし、メニューの多さも自慢ですが、 大抵店主が居ないので、お客が店主を迎えに行くこともしばしば。
それでも、神経質なまでに磨き上げられた打ち台からは、 店主の不器用な真面目さが伺えます。
ちなみに、なぜかうどんよりお蕎麦のほうが人気だそうです。


そのまたお隣は、古い古いお寿司屋さん。

ちょっぴりお店はカビ臭いし、そこらじゅうに埃が落っこちているけど、 ネタのほうは新鮮でピカピカで、シャリの加減も絶妙。
どれくらい掃除していないんだろうと想像することも忘れ、 夢中で食べてしまうほどの腕前です。
結構な。お年の大将、いつまでも元気でお寿司を握って欲しい、 あとたまには掃除して欲しい、と、お客達はしみじみ思うのでした。


お昼時の不動産屋さんは、大抵無人です。

ハイカラ横丁二階にお店が一軒も入っていないことを見れば、 最近全然契約が取れていないことは明らか。
毎日みんな、必死に外回りをしているのですが・・・。
それぞれ大きな溜息をつきながら、 どこかで一服していることでしょう。


ハイカラ横丁の入り口を飾るのは、 横丁最古参の和菓子屋さん。

甘過ぎず、濃厚過ぎず、素材が一つ一つ丁寧に生かされた、 上品な味わいが酒飲みにも評判で、 居酒屋のお通しに出されることもあるほど。

どれにしようか頭を悩ませているお客には、 美味しいお茶で和ませてくれます。


この行列は、横丁最奥のラーメン屋のもの。

最初のお店の真向かいにあるこのお店は、 ただでさえ並ぶことが多かったのに、
一度雑誌に載ってからというもの、 更に長蛇の列ができるようになりました。
定休日意外は、連日連夜この有様です。


なんとかラーメンは作ってもらえても、 座る場所が無いこともしばしば。
それでも横丁市民はへっちゃら。
ずずっと立ち食いして、颯爽と元来た道を帰っていきます。


お酒を愛する人々の集まるハイカラ横丁、
尿意とお酒は切っても切れないものとは言え、 時にはこうした感心できない光景も。

ちょっとお兄さん、そこはお店の前ですよ!
それにしてもこの背中、なんとも言えない哀愁を感じます。


ハイカラ横丁には食堂もあります。

比較的新しいこの食堂では、コンビニであまったお弁当や、 賞味期限ギリギリのお惣菜、生鮮食品等を、 スーパーから格安で譲ってもらっているので、 材料費が殆ど掛からず、びっくりするほどリーズナブルに お食事の提供をしています。

メニューは日替わりで、ファミレスよりもお財布に優しく、 ファストフードより栄養バランスが良いとくれば、 もう酒飲み達のハートは釘付けです。

味付けはなんとも懐かしく、 仕事上がりに居酒屋の店主達がふらっと立ち寄ったりもする、 隠れた横丁の母のような存在になりつつあるようです。


これぞ小料理屋といった風情のこのお店では、 美人女将が手塩に掛けた手料理を堪能することができます。

本場仕込みのおばんざいから、マニアックな郷土料理まで、 お願いすればたちどころにどんな料理でも仕上げてしまう、 そんな横丁のマドンナに、ハイカラ通達はもうメロメロ。

話術のほうもお手のもので、仕事の鬱憤を愚痴っていたはずが、 いつの間にかプロポーズしていた、なんてお客も多いんだとか。


この辺りの喫茶店で一番古いこの店は、 昼間と夜では全く客層が変わります。

それでは、ちょっと中を覗いてみましょう。


屈強な男達二人に、山盛りの特大パフェ。

そう、普段は粋がっている大人達も、 時には童心に帰って、大きなパフェを思う存分食べてみたいもの。
このお店は、そんな彼らの素朴な夢を叶えてくれる、 隠れ家的存在なのです。

世間からは恐れられるような肩書きを持つ人でさえ、 ここのパフェを食べる時は、 思わず至福の笑みを浮かべてしまうのだとか。


横丁紹介最後のお店は、 和菓子屋と同じ時代に建てられた、この洋食屋です。

焼きたての大きな食パンをふんだんに使った豪華なメニューが 開店当初から人気だったこのお店も、残念なことに、 老朽化のため来年取り壊しが予定されています。

祖父から店を受け継いだ若いオーナーは取り壊しに反対で、 なんとか店の修繕費を工面しようと、 別の横丁でバーテンダーのアルバイトをしているのだとか。

最近では店の閉店を惜しむ声も少なくなく、 口コミで、少しずつ寄付も集まってきているそうです。


横丁のすぐ脇に、最近ファミリーレストランができました。

良くも悪くも時代は流れていくもの。
このハイカラ横丁にも、ついにその影響が現れ始めているようです。

「おいおい、まだ彼女できないのかよ!? お前マジで可哀想だな!!」
「うるさいな、正社員になれたら作るんだよ・・・」
「正社員になるとかマジできついぞ、 なれなかったら彼女も結婚もナシかよ!? どうするんだよお前マジで!!」
「うるさいな・・・(泣)」

会話の中にも現代の世相が反映されているようです。


さてさて、ハイカラ横丁散策、如何でしたでしょうか。

常に移り変わり続ける時の中で、
変化していくもの、残り続けるもの、
様々に織り交ざったこの横丁、お気に召したでしょうか?

古くてもハイカラ。汚くてもハイカラ。和風でもハイカラ。
そんな直向なハイカラぶりをご堪能頂けたなら幸いです。

長々とお付き合い誠にありがとうございました。
それでは、またのお越しを心よりお待ちしております。


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