ホテルトレイ*ハウスコンテスト2 ビアフェスト


いつもと何ら変わらぬゴシック家。
ただ、住民の経歴は一切分からなかったり、敷地内に墓地があったり、実は家族名がゴシック『派』だとかいう謎多き家族である。


ところで、最近シム人の間では「ビール」なる飲み物が話題なのである。
その新しい口当たりにハマってしまう人が多いんだとか・・・



ベラ「あら、こんなところに本棚なんてあったかしらネェ」
モティマー「ははっ、それは俺がこの前日曜大工でちょちょいと仕上げたモンなんだ、なかなかだろう!」
ベラ「あなたが作ったの!あなた器用ねえ!」


この慌てて出てきた男こそがヒゲが似合う紳士ベストグラングリでグランプリ賞を10年連続獲得してきたモティマー氏である。
彼もまた、ビールという謎の飲み物に惹かれていたのだ・・・
しかし、なぜ彼はこれほど慌てているのであろうか・・・?



何とモティマー氏、あまりのビール飲みたさに本棚の裏に豪勢なビアハウスを増築していたのだ。


資金源はこれまでコツコツ積み重ねてきた預貯金、そして娘の学費もである。
漢(オオバカヤロウ)の夢と引き換えに重大な責任を背負ったモティマー氏、もう後戻りはできない・・・!
もちろん家族にはこの壮大な計画の一部始終を一切語った事はない・・・
そして家族は、密かに増築しているとは全く気付いていなかった・・・



モティマー「ほれほれ、いい子はそろそろ寝なきゃダメだぞ」


こうして家族が寝静まった夜、紳士の時間が始まるのだ・・・



夜遅くに呼ばれた新入りのボブ氏、
ご近所の縁あって彼はモティマーのよき理解者である。


モティマー「早速だがこれを見てほしい」
ボブ「ぬおおおおお、ついに完成したんすね先輩!」
モティマー「おぉ、そうなんだよ!何も言わずカモンカモン!!」


こうして男たちは本棚に隠されたモティマーの城へ入って行った。



ボブ「ぅおおおッこれはッ!!」
モティマー「ぷほぉ、これがビールというものか! なんつーか、・・・新感覚だな!」
ボブ「これはイケますね先輩! これから毎晩お邪魔しますヨ!」


二人とも巷で話題の味を堪能し、ご満悦なようだ



こうして紳士たちの夜は静かに更けていったのだった・・・



五番星 様

2010.10.03    


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